施主:70代夫婦
物件:築78年の町屋 29.2㎡(1階部分)
元鍼灸院であった町屋に、お風呂とキッチンを新たに作り住居にしたいとのご要望。
17畳×2部屋になっていた施術室の壁を取り払い、一続きのLDKに。手前の部屋だった部分は間仕切り壁を新設してキッチン、洗面所兼ランドリールーム、脱衣場とお風呂の回遊動線を作った。
建具は上吊り引き戸で段差をなくし、将来的に車椅子になっても大丈夫なよう90センチ以上の通路幅を確保してバリアフリー住宅とした。
隣家がすぐ横にあり光が入りにくいため、明るい雰囲気にしたいとのご要望でキッチン、建具とも白で統一し、もとの町屋の雰囲気にも合うよう和紙やガラスシェードの照明を選定した。
施工前
壁紙は劣化が目立つ。また、屋根裏からの雨漏りで天井は一部腐食している。
施工中
2室の間仕切り壁を撤去し、新たな間仕切壁と水回りを新設。浴室の床下には調湿材も入れる。痛んだ天井を補修する。
完成
白で統一したキッチンは、窓のあるランドリースペースから光が入るようガラスドアを採用。明るく清潔感のある雰囲気となっている。キッチン→洗面→ランドリースペース→脱衣場・浴室の回遊動線で生活及び家事動線がコンパクトになった。
一部和柄クロスに和紙の照明を合わせて空間のアクセントとしている。