施主:40代男性
物件:築30年の事務所 20.3㎡
家具製作の木工所を移転するにあたり、移転先工場に併設する事務所をおしゃれに改装したいとのご要望。
前の使用者が便座等一部改修を行っているが、床が大きく陥没しておりスペースもかなり狭い。また断熱が入っていないため空調効率も悪い。
断熱補強をし、内装は全面に空気清浄効果のある機能建材『Moiss』を採用。可動性の間仕切り収納で事務スペースと応接スペースをゆるやかに区切ることで、一室ながらも雑多な場所を隠しモダンな雰囲気の事務所に。壁や床は白を基調にし、家具やインテリアはアイアンの黒とウォルナット色で統一した。洗練されかつ温かみのある空間となった。
施工前
数年前にクロスの張り替えやトイレの改修をしてあるが、経年劣化が見える。トイレは狭く、身体を回転させてやっと入れる程の広さしかない。真四角の部屋にメリハリをつけたいところ。
施工中
床、壁、天井を断熱補強していき、自然の表情が優しいモイス上張りで仕上げる。既存の流しは隣接する工場へ移設し、ワークスペースと一体になったカウンターを造作し洗面台を新設。トイレは手前に壁を新設してスペースを広げ、内開き戸にすることで出入口の狭さを解消した。
完成
正面外壁を張り替え、木とアイアンの扉を新設。家具工房らしい入口に。室内はあえて天井照明をなくしペンダントライトのみのノイズレスな空間とした。
応接スペースのテーブルは家具職人である施主様の作品。ソファ、チェアともにウォルナットの脚で全体を統一した。事務スペースは同じく施主様造作の家具で緩く仕切り、コクピットのような籠り空間に。
広く清潔感のあるトイレ。入口はアイアンの飾り格子で目隠しをしている。
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