施主:20代男性
物件:貸テナント店舗 53.0㎡
片山津温泉でたこ焼き料亭を新規開店するにあたり、テナントの改修をしたいとのご要望。
以前は喫茶店であったテナントは、広さは十分にあるが全体的に経年劣化が目立つ。また度重なる改修により照明などが雑多にあるほか、全体のカラーバランスも整えたいところである。
店頭販売及び店内飲食と併せて贈答品としてのたこ焼き製造も行う施主様のため、一画を間仕切りバックヤードを新設。食材や急速冷凍した製品を保管する場所と休憩室を兼ねた裏方を作った。
店舗の内装は、自然農法の高級米粉にこだわったたこ焼きを落ち着いた雰囲気の中で楽しんでもらえるよう和柄や格子のモチーフを各所に取り入れた『和』のしつらえとしたほか、料亭をイメージしたコーディネートでまとめ、いわゆる一般的なたこ焼き屋のイメージとは一線を画すような高級感ある空間とした。
施工前
以前は喫茶店であった店舗は、イートインスペースを設けてもたこ焼き店にするには広く、裏方スペースもほしい。内装の経年劣化もあり、トイレも改修が必要である。
施工中
既存の照明や棚を撤去しバックヤードを新設。床の不陸や段差を調整する。
湿気により腐食した天井や壁を補修する。劣化具合が大きい厨房床とトイレは左官処理後防水塗装を施す。
完成
棚を撤去した厨房背面は、金の和柄模様と間接照明で店の顔となるアクセント壁に。濃いブラウンだった枠やカウンター下木部は、既存の御影石天板になじむよう桃色よりのベージュで塗装し白木の家具とも調和をとる。
ペンダント及び壁付照明、椅子の背は格子のデザインで揃え、全体の雰囲気を統一した。
補修と防水塗装で清潔感のあるトイレと厨房。コロナ対策もできている。