施主:30代夫婦
物件:築19年の分譲マンション 96㎡
19年前の規格化された集合住宅の間取りであった。LDK+洋室3+和室1の4LDK。
ディベロッパー目線では、効率よく設計・施工ができ販売時も説明しやすいのでよい商品ではある。しかし、住み手の目線では細かなところは使い勝手を考えて設計されたものではなく、廊下の湾曲や圧迫感を感じるキッチンなど多くの不便を感じていた。
廊下をなくし、間仕切りをなくし、建築化された収納類を配置することで、LDKを中心として無駄なものを感じにくい開放的な間取りを実現した。
圧迫感を生んでいた梁などは照明ボックスやブラインドボックスとなるように納めることで、非日常を感じられるホテルライクな内観とした。
北面などの結露が発生していた箇所には断熱性能を向上させるため、グラスウールの断熱補強を行っている。
施工前
玄関から続く廊下とリビング。大きな梁が目立つ
キッチンと和室は暗く圧迫感がある。
施工中
玄関から続く狭い廊下を、リビングと一体になるように広げる。
壁を取り払い、4LDK→広々とした2LDKに。
仕切られていたキッチンは、リビングと和室との壁を取り開放的なアイランド型にする。
完成
壁と天井は白、床と壁掛テレビのある壁は石目のグレーに。テーブルやソファなどのインテリアエレメントもモノトーンを基調としたもので統一した。
アイランドキッチンはバーカウンターをイメージし、日々の食事も上質な空間で楽しむことができる。和室のあった場所は小上がりの畳コーナーとし、ベージュ系でまとめ落ち着いたくつろぎ空間とした。